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鍼灸でミュージシャンのお悩み解消(フォーカルジストニア・局所性ジストニア・腱鞘炎・管楽器演奏時の口周りの症状など)のお手伝いを行っている練馬区のコンチェルト鍼灸院 院長の松浦聡です。
本日の症例は、ユーフォニアム奏者の楽器演奏時に、一音目を出す時に出だしが詰まる感じがするという症例です。
症例の患者さんの現病歴ですが下記のとおりです。
数年ほど前に音大に在学していた頃、音域によってアンブシュアの動きが大きかったのを、先生の指導でアンブシュアをあまり動かさずに吹くようにした。
そして、ユーフォニアムが目立つ曲を吹いているときに、音の出し始めに顎周りや口の中に違和感を感じるようになりました。
アンブシュアなど色々と試したせいか、その時々で症状が出る音域が違ったり、詰まる症状の強さなど調子の波もある。
タンギングが続くと同じ音でも別の音でも、詰まるような感じがするが、舌の動きなのか喉の筋肉が過緊張をおこしているのか自分でもはっきりとはわからない状態で悩んでおられました。
病院などで特に何も治療を受けることも無く、音大卒業してすぐにプロの奏者として活動を続けていらっしゃいましたが、症状が悪化してきたこともあり当鍼灸院にご相談頂きました。
初診時にお話を伺うと、梅核気(ヒステリー球)のような喉に痰が絡むような症状はなく、中音から高音の出だしが特に詰まりやすい状態でした。
疲れてくると症状が出やすくなるというお話でしたが、施術前に軽く吹いていただくと、音色などはそれほど問題なく聞こえますが、アンブシュアを作って息を吹き込んで音が出るまでに少し間がありました。
そして、初診から1週間ほど経った二回目の施術の際に、初診施術からの変化を確認すると、初診施術直後は良い変化を感じられたが、翌日の昼頃に吹いたところ元に戻ってしまったとのことでした。
そして、2回目の施術は、初診で良い変化が出ていたこともあり、少しだけ施術内容に変化をつけて行ったところ。
タンギングで、今までは自分で舌を動かそうとしていたのが、意識しなくとも自然につくようになりました。
そして3回目の施術を終えて、更に状態が良くなったと評価いただけたので、動画をアップさせて頂きました♪
詰まる症状なので、音が震えたり、ピッチが不安定になったりという聴いていてわかりやすい動画ではありませんが、マウスピースに口を当てて息を吹き込む様子など、同じ症状でお悩みの方なら参考になるのかもしれません。
現状では高音域だとアンブシュアが良くなくなるようで、もう少し患者さんと一緒に良い変化を出せるよう頑張りたいと思います(^^♪
ミュージシャンのフォーカルジストニア症状でお悩みの方は、下記URLに様々な症状の鍼灸施術での変化を掲載しておりますので、ご覧くださいませ
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2018
06Oct
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