本日もブログをご覧いただきありがとうございます(*^^*)
鍼灸でミュージシャンのお悩み解消(フォーカルジストニア・局所性ジストニア・腱鞘炎・管楽器演奏時の口周りの症状など)のお手伝いを行っている練馬区のコンチェルト鍼灸院 院長の松浦聡です。
本日はトランペットの職業性ジストニア(フォーカルジストニア)でご相談いただいた患者さんへの施術内容を含めて、ブログに書かせていただこうと思います。
患者さんの症状はアンブシュアのお悩みで、低音域で唇がふるえてしまい、高音は一発で当てられない症状でお悩みでした。
発症のきっかけは、アンブシュアのスペシャリストの先生の下、1週間という短い時間でアンブシュアを0からやり直したそうです。
1週間毎日7時間の練習で、アンブシュアのフォーム固めを行っていたら症状があらわれたようです。
職業性ジストニアの症状がひどい頃は楽器に息を吹き込むことも出来ない状態でしたが、鍼灸施術を重ねたこともあり、現在はある程度回復し、低音への跳躍など苦手な音型などはあるが、ある程度演奏が出来るレベルまで回復しております。
当鍼灸院の特徴として、アンブシュアの問題だからと言って、口回りだけに鍼をするのではなく、手足やお腹、背中や首肩回りにも、体調や体質に応じて鍼灸施術を行うのですが、女性の場合は生理前後にフォーカルジストニアの症状が強く表れる方が多く、この患者さんも暫くは生理前になると症状が強くなり困っておりましたが、施術を重ねていくうちに、生理前のPMSも軽減しました。
そして、生理前後も症状が悪化しないようになってきましたが、長時間の練習後や仕事終わりで首肩が凝ったときはジストニアの症状がまだ出てしまいます。
この患者さんは、頚椎が真っすぐな所謂ストレートネックで、首肩がこりやすい体型なのですが、胸椎から腰椎の湾曲も真っすぐ気味なので、背骨全体が正しい配列になるよう指導しました。
すると、「トランペット演奏の際には、骨盤を後傾させるように昔から指導を受けていて、後傾させた方が息が入りやすく、呼吸が安定する」とのお言葉。
そうなんです・・・筋骨格の運動生理学的な正解は、楽器演奏上の正解とは同じではないのです!!!
ということで、演奏中は呼吸の安定する姿勢で演奏を行いつつ、日常生活では首から腰に掛けて、筋肉に負担がかからない脊椎のポジションを提案させていただきました(*^^*)
完全復活までもうちょっと、一緒に頑張りましょう!!!
トランペット以外にも様々な楽器の職業性ジストニア(フォーカルジストニア)の症例をホームページでご紹介しておりますので、楽器演奏時の不具合でお困りの方は、下記リンクよりホームページをご覧くださいませ↓
・音楽家の施術メニュー
2019
28Jul
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