本日もブログをご覧くださり有難うございます(ノД`)・゜・。
久しぶりに漢方薬についてですが、不妊症の方に頻繁に処方される「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」について書いてみたいと思います。
当院を受診いただいている不妊鍼灸の患者さんでも、かなり高確率に処方されておりますが・・・その方にとって最適な処方だな~と思う方はかなり少ないです(--〆)
漢方薬に精通していないDrだと、症状や病名に対して一律に同じ漢方薬を処方するので、不妊症=当帰芍薬散、こむら返り=芍薬甘草湯といった感じで患者さんの体質にあわない漢方薬が処方されてしまいます。
当帰芍薬散に含まれる生薬は、当帰(セリ科の根)、芍薬(シャクヤクの根)、川芎(セリ科の根茎)、白朮(オケラなどの根茎)もしくは蒼朮(キク科のホソバオケラ)、茯苓(サルノコシカケ科の菌核)、沢瀉(オモダカ科の塊茎)です。
各生薬の作用としては、当帰・芍薬・川芎の3つは血を補ったり瘀血を捌いたり血に関係する働きがあり、白朮・茯苓・沢瀉の3つは余分な水分の痰湿を捌き、消化吸収機能を高める作用があります。
そのため、当帰芍薬散が合う体質は、身体を滋養する血が不足している虚証の方なので、貧血傾向・月経不順(生理周期が長めの方)・生理痛(生理が始まってからの重い痛み)・内膜が厚くならず出血期間が短い、などの症状が出る方に処方を考えます。
私は薬剤師免許を持っておらず漢方薬のプロではございませんが、お体にあった漢方薬かどうか位は東洋医学の知識から判断できますので、処方された漢方薬が体に合っているか不安な方は遠慮なくご相談下さい(*^^*)
2015
12Dec
この記事へのトラックバックはありません。