本日もコンチェルト鍼灸院のブログをご覧いただきありがとうございます♪
鍼灸施術で不妊症・不育症の体質改善のお手伝いを練馬区平和台(有楽町線・副都心線)で行っている、コンチェルト鍼灸院の松浦聡です
本日は不妊症関連のお話です!
不妊症で自然周期と聞いて何かわかる方は、体外受精や顕微授精について調べたことがある方だと思いますが、まずは簡単に説明を。
体外受精では、胚移植の方法として大きく2つに分けて、自然周期とホルモン補充周期に分けられます。
ホルモン補充周期は、生理が始まって3日目からエストロゲンを補充して、卵胞が育たないようにしつつ内膜を厚くします。
エストロゲンの補充方法は、エストラーナテープのようなテープをお腹周りに貼ったり、プレマリンのような錠剤で補充するのですが、薬剤の種類や量の選択はクリニックによって異なります。
エストロゲンの作用で内膜が厚くなったら、デュファストンなどの錠剤や注射を使って黄体ホルモンを補充して高温期を維持しつつ胚移植を行います。
メリットとしては、内膜が厚くなりにくい方も厚くなる可能性があったり、移植のタイミングを多少なら調整できる点が挙げられます。
対する自然周期のメリットとして、薬を使わないので金銭的にも体への薬剤の負担もかからないことが挙げられます。
生理周期が一定で内膜がしっかり厚くなる方でしたら、通院頻度もそれほど増えることがないので自然周期を選択するのも良いかと思います。
ちなみに、日本人の体外受精では凍結融解胚のホルモン補充周期移殖が最も成績が良いと紹介しているクリニックもあれば、自然周期の移殖の方が妊娠高血圧や癒着胎盤の発症リスクが下がり妊娠率が高いと報告しているクリニックもあります。
なので、どんな研究データも絶対視せず、自分に合った方法を相談できるクリニックが良いですね!
それでは、本日のテーマである「自然周期の移植で妊娠率を高める方法」についてお話しいたします。
自然周期の際には、その周期に育つ卵胞が排卵するので、移殖する凍結卵だけでなく、二個の卵子で妊娠できる可能性があります。
クリニックによっては、双胎リスクを避ける為に自然周期の移植の際には、排卵の際にタイミングをとらないように指導しますが、精子の精漿は免疫的に重要な役割を果たすそうで、移植周期にも性交渉をすることで妊娠の確率が高くなるという論文もあります。
・Seminal fluid and fertility in women
https://www.fertstert.org/article/S0015-0282(16)62538-4/abstract
ちなみに、当鍼灸での着床率を高めるアプローチとしては、着床のタイミングに「経皮的経穴通電刺激法(teas)」と言う、電気の鍼施術を受けて頂くことをお勧めしております。
過去のブログで統計など詳細を報告しておりますので、ご興味ある方はご覧くださいませ♪
・不妊症の鍼灸施術【経皮的経穴通電刺激法(TEAS)】
・8回目のAIH(人工授精)で妊娠
2018
14Nov
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