本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
練馬区の氷川台(有楽町線・副都心線)の近くで不妊症の体質改善・逆子のお灸・産後の骨盤矯正などを専門的に行っているコンチェルト鍼灸院の松浦聡です(*^^*)
いや~、先日患者さんに言われてしまいましたよ「先生、最近ブログで不妊症関連のこと書きませんよね」って。
たしかに、振り返ってみるとフォーカルジストニアなど音楽関係の症例報告と、美容関連の話題ばっかりでした!
ということで、久しぶりに不妊症関連のニュースをご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の不妊症女性に対する鍼灸施術の効果についてです。
研究の目的は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性で体外受精(IVF)または顕微授精(ICSI,IMSI)を受ける際に、鍼治療を受ける有効性と安全性に関する無作為化比較試験です。
研究の方法は、体外受精(IVF)または顕微授精(ICSI)を受けているPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の女性を対象に、手動鍼療法(MA)または電気の鍼灸(EA)を受けた介入群、および偽鍼治療、治療またはその他の治療を受けている対照群に分けて、臨床妊娠率(CPR)、生存率(LBR)、進行中の妊娠率(OPR)および卵巣過剰刺激症候群(OHSS)および有害事象(AE)の発生率を比較しております。
結果としては、430人の参加者を含む4つのRCTが選択された。 すべての臨床試験は、鍼治療(MA/EA)と無治療との比較であった。 鍼治療は、CPR(RR 1.33,95%CI 1.03〜1.71)およびOPR(RR 2.03,95%CI 1.08〜3.81)を有意に高め、OHSSのリスクを低下させた(RR 0.63,95%CI 0.42〜0.94)。 しかし、生存率(LBR)に有意差はなかった(RR 1.61,95%CI 0.73〜3.58)。有害事象(AE)に報告されたRCTはない。
ということで、結論として鍼治療は、IVFまたはICSIを受けているPCOS患者の臨床妊娠率(CPR)および妊娠率(OPR)を上昇させ、OHSSのリスクを低下させる可能性があると分かりました。
本日の記事の詳細は下記のURLより論文(英語)をご覧くださいませ♪
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28077366
2017
20Jan
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