本日は脳梗塞後遺症への鍼灸施術がテブログのテーマです♪
脳梗塞を簡単に説明すると、脳を栄養する動脈が詰まったり狭まったりすることで、脳に栄養が行き届かなくなり脳細胞が壊死してしまう病気です。
当然、壊死してしまった脳細胞を治すことは鍼灸では不可能です。
しかし、鍼灸には痛みを和らげるなどの効果を期待され、さまざまな場面に応用されています。大きな効果を期待する試みとして、脳梗塞の治療に加えた研究があります。
中国の新たな研究で、800人を超える対象者集団について鍼治療の効果が試され、鍼治療を10回以上受けた人で死亡または機能障害が少なかったことが報告されました。
・脳梗塞後の針治療10回で死亡または機能障害が少なく
Acupuncture efficacy on ischemic stroke recovery: multicenter randomized controlled trial in China.
簡単に訳すと、脳梗塞を発症して3~10日の四肢麻痺の後遺症が出た862人の患者を、➀通常ケア&鍼灸ケア、➁通常ケアのみの2グループに分けて予後を評価。鍼灸を受けるグループは週に5回の頻度で3~4週間治療を続けている。
その結果、鍼灸治療を受けたグループの方が死亡率や介護を受けるような重症化する率が低い。
脳梗塞の症状や治療後の経過は、重症度や梗塞の場所などによってかなりの個人差があるため、個別に見て鍼治療が特に有効な場合があったかどうかは別に考える余地があるかもしれません。
当院では脳梗塞後遺症で歩行が困難な患者さんへの訪問鍼灸も行っておりますが、脳梗塞後遺症の患者さんを診られるのは、早くても病院でのリハビリを終えて退院し、症状が安定した6か月頃からとなります。
そのタイミングでも、関節の可動域や神経伝達を正常化することで後遺症を軽減するお手伝いが出来ますし、腰痛や肩こりなどへの鍼灸も必要ですしなどは可能です。
しかし、中国の論文のように日本でも早期から診させていただければ、更に患者さんの生活の質を高めることができると思いますので、日本でもこのような研究が進むことを願います。
現在、訪問鍼灸(出張鍼灸)はご自宅や老人ホームなどの施設にて鍼灸施術を行います。
当院は練馬区平和台なので練馬区近隣には訪問鍼灸を行わせて頂きます。
ご家族のケアの方法など、遠慮なくお悩みをご相談ください(*^^*)
2015
30Jul
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