本日も不妊鍼灸で使われるツボをご紹介します!
ご紹介するツボの「公孫=こうそん」ですが、下記のような症状でお悩みの方への第一選択となり、このような症状をお持ちで不妊症の体質改善をご希望される方には頻繁に使います(^~^)
・消化不良
・食欲不振
・軟便、下痢
・体力低下
脾の経絡上にあるので、消化器系の症状に使う機会が多く、脾の機能が低下するとお顔がたるみ皺の原因にもなるので美容鍼でも体調を整えるために用います。
さて、胃腸を整えるツボは他にもたくさんありますが、そのなかで不妊症の方には公孫を選ぶ理由はというと、身体を流れる経絡の中で胞宮(子宮)に流れ込む経絡は3つあり(一源三岐という考え)、公孫は3つの経絡の一つ「衝脈」の調整に使われるツボだからです!
ちなみに、三岐の他の二つは任脈と督脈ですが、この3つの経絡は月経・妊娠・胎児への栄養供給などと非常に密接な関係です。
※当院では一源三棄の考えは重要視しておりますが、余所で行っているような会陰部へ直接鍼をするような施術は行っておりません。(会陰部に鍼をしなくとも他のアプローチ方法がいくらでもありますし、精神的なストレスは治療効果に悪い影響を及ぼすためですm(__)m)
つづきまして、ツボの場所の取り方をご説明いたします。
足の親指の付け根から親指の骨をなぞって内踝(うちくるぶし)に向かっていくと指が止まるところ、解剖学的な表現では第一中足骨近位端です。
言葉で説明すると分かりにくいので、写真をご覧ください!
この写真が、説明文のツボの取り方で、黄色いシールが「公孫」で、白いシールは内踝と親指の付け根の関節の目印です。
続いて、私が鍼灸を教わっている台湾の先生の「公孫」の取り方ですが、足の指を曲げてジャンケンのグ~を作って、一番凹んでいる所です。
骨でいうと船状骨という骨の下です!
ツボの位置はあくまで目安で、恐らくここら辺だろうという場所の近くで、凹んでいる所・押すと痛いところ・細絡(細い静脈)が出ている所などをツボと決めて、後は効果を祈りながら家庭でもお灸を行いましょう♪
2015
18Mar
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