練馬区氷川台で音楽家のフォーカルジストニア(focal dystonia)に対する鍼灸(acupuncture)を行っているコンチェルト鍼灸院の松浦聡です。
悲しいことに、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)の創設メンバーでピアニスト(キーボード奏者)のキースエマーソンさんが2016年3月11日に自殺されたと、フォーカルジストニアを患っているバイオリニストの患者さんからお知らせいただきました。
キースエマーソンさんの症状としては、ピアノを演奏する際に、右手の薬指と小指がかなり巻き込んでいたので、演奏はかなりつらかったのではないかと思われます。
教科書的なフォーカルジストニアを発症する条件では、「クラシックを演奏する」「一日の練習時間が長い」「難曲に挑戦する」「ピアノを弾きはじめるのが少し遅めで7~8歳以降」などが挙げられ、実際はクラシックよりも即興が得意な方や、練習時間が短めの方でもフォーカルジストニアを発症して当院を受診される方は多数いらしゃいます。
focal dystoniaは、なかなか難しい病気(症状)ですが鍼灸で改善する方も多数いらっしゃいます。
西洋医学的な治療では向精神薬(抗うつ薬、抗てんかん薬など)や漢方薬の芍薬甘草湯を処方したり、外科的手術を施し電極を体に埋め込むDBS(Deep Brain Stimulation=脳深部刺激療法)等が挙げられますが、やはり鍼灸治療とちがい副作用とリスクが高いので、focal dystoniaを患ったmusicianの方には、まずは鍼灸治療を受けて頂くことをお勧めいたします。
当鍼灸院での施術例をご紹介しますので、ご興味のある方は下記のリンクよりジストニアの施術例をご覧ください。
・フォーカルジストニアの症例(バグパイプ)
・フォーカルジストニアの症例(ピアニスト)
・フォーカルジストニアの症例報告(アルトサックス)
最後に、キースエマーソンさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
2016
31Mar
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