まいど、ピアノが趣味の鍼灸師、コンチェルト鍼灸院の松浦聡です♪
「羊と鋼の森」は調律師の漫画という予備知識しかありませんでしたが、ピアノが趣味の人間的には以前から気になってました。
話題になっていて映画化もされたので見に行きたいと思っていたのですが、なかなか一人で外出するのは腰が重く(*´Д`)
そんな折に環八の某レンタルショップにて同作品のコミックスを発見!
これから「羊と鋼の森」を見ようと思っている方はネタバレ注意!!!
コミックスの写真を挟んで本題に入りますので、閲覧注意です
他にも調律師の漫画を読んだことがありますが、「羊と鋼の森」の方が感情の動きなど自分にも響くものが多く感じられました。
主人公が上手に調律できたと思っていた顧客から、次回調律の予約をキャンセルされた時の感情が揺れ動く様など、まるで初診施術で良い結果が出たのに2度目の鍼灸の予約をキャンセルされた、どこかの鍼灸師のようで(*ノωノ)
さて、本題に戻って、主人公が担当する顧客の双子姉妹について。
姉の和音は真面目で、しっとりしつつも情熱的なピアノを弾く子で、妹の由仁は華やかで自由奔放なピアノを弾く子。
双子なのに全く別のタイプのピアニスト。
そして、妹の由仁が当鍼灸院によくご相談頂くようなピアニスト特有の病気になり、ピアノが弾けなくなるというストーリー。
恐らくフォーカルジストニアという設定だと思います。
先日まで放送されていたアニメ「ピアノの森」でも、主人公のライバルで友の雨宮修平君もピアノが弾けなくなるという状況に陥っていたのが記憶に新しいです。
さて、音楽業界では最近やっと認知されつつあるフォーカルジストニア。
音楽関係でない患者さんから良くご質問いただきますが、フォーカルジストニアは「鍵盤を一切おさえられない、叩けない、一音も出せない」という状態とは違います!
管楽器奏者さんでも口のフォーカルジストニアで、「音がまったくでなくなった」と表現される方がいらっしゃいますが、正確な表現としては「自分の本来の音が全く出なくなった」もしくは「自分が鳴らそうとしている音色の音が全く鳴らなくなった」という方が多いです。
話はそれましたが、ピアノ奏者のフォーカルジストニアで言えば、「アルペジオだと」「オクターブで弾くとき」など症状が強く出る条件なども有る方が多く、薬指と小指を握り込めば他の3本指は自由に動かせるなど、ピアニストさん毎に様々な条件が付くのを診てきました。
ちなみに、自由奔放な双子のお姉ちゃんがピアノを弾けなくなりましたが、フォーカルジストニアを発症しやすいタイプとしてはどちらかというと真面目な妹さんの方です!
ピアニストに限らず真面目なミュージシャンさんや、考え過ぎてしまうタイプの方は発症しやすいとは思います。
フォーカルジストニアを発症しないために必要なことは、体調不良の時に無理して演奏をしないことであったり、一度のミスを引きずらず開き直ること、ミスしたところにフォーカスするのではなく演奏で上手くいった所にフォーカスするなどが挙げられます。
架空のお話とは言え、最終的には由仁ちゃんピアノが弾けるように治っていることを願います(#^^#)
2018
11Jul
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