本日は、頭痛についてお話させていただきます。
まず、頭痛にも色々と種類がありますので、頭痛の種類からご説明いたします。
大別すると、とくに明確な病気が有るわけではないのに繰り返し起こる頭痛を一次性頭痛と呼び、病気が原因で現れる頭痛を二次性頭痛と分けます。
一次性頭痛をさらに細かく分類すると、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛に分けられ、それらの症状が複合的に表れる混合型頭痛も臨床では良く診られます。
一次性頭痛のそれぞれの特徴をあげると、緊張型頭痛では、締め付けられるような比較的軽い痛みが頻度も高く出ることが多いです。
片頭痛では一側の側頭部にズキンズキンと拍動性の頭痛を感じ、急に目の前がチカチカする閃輝暗点という前兆が出ることがあります。
群発頭痛では目の奥をえぐられるような激痛が出て、涙が出てじっとしていられないといった特徴があります。
東洋医学的な鍼灸施術では、痛みの部位を流れる経絡から治療方法や経穴を選択します。たとえば片頭痛で側頭部に拍動性の痛みが発生している場合、胆経や肝経のツボから治療穴を選んだりもします。また、体を栄養する気・血が不足するために起こる痛みなのか、気・血の巡りが悪くなったために起こる痛みなのかによっても治療穴は変わってきます!
二次性頭痛の原因となる病気には、クモ膜下出血・脳腫瘍など危険な病気もあるので、たかが頭痛と高を括らず、しっかりと頭痛の原因を探る必要があります。
脳腫瘍の患者さまでは、二酸化炭素の蓄積などにより頭蓋内圧が亢進し、明け方に痛みが強くなるといった特徴があるほか、頭痛以外にも手足の麻痺や痺れ、激しい嘔気・高熱などが同時に現れた場合、注意してください!
2014
03Nov
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