本日もコンチェルト鍼灸院のブログをご覧いただきありがとうございます♪
鍼灸施術で不妊症・不育症の体質改善のお手伝いを練馬区平和台(有楽町線・副都心線)で行っている、コンチェルト鍼灸院の松浦聡ですm(__)m
今日のブログでは、不妊症・不育症関連の内容をご紹介したいと思います。
さて、まずはタイトルのHCGの説明からですが、HCG=Human chorionic gonadotropin(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)です。
HCGは妊娠時に胎盤の一部から分泌されるホルモンで、排卵後に卵巣に残った黄体が分解されるのを防ぎ、黄体ホルモンが継続的に放出されるようにしたり、母体と胎児の免疫寛容に働いているとされております。
このHCGですが、一昔前にはクリニックにもよりますが受精卵を移植する時にHCGを母体に投与して、妊娠している状態とご認識させることで妊娠率を向上しようとしているという治療方針を耳にしたことがあります。
最近は、採卵前の排卵誘発では使いますが、ホルモン補充での移植時などに使うケースは耳にしなくなっていますが、銀座の両角レディースクリニックの両角先生が書かれたブログで興味深い内容があったのでシェアいたします!
元ネタはこちら↓
・子宮内へhCGを注入するとどの位妊娠反応に反映されるか?(アメンバー限定公開ブログなので登録が必要です)
http://secret.ameba.jp/kazutom/amemberentry-12519487250.html
比較方法としては、同じ刺激方法(アンタゴニスト)かつ同じ受精方法(ICSI)を行って受精3日目の新鮮胚を移植する際に、子宮内にHCGを注入したグループと、生理用食塩水を注入したグループに分けて比較して、妊娠成績を診たところ、下記のような結果が出たそうです。
~~~~以下、引用開始~~~~
hCG注入群 vs. 生理食塩水群
生化学的妊娠率 (59.2 vs. 31.3%; P = 0.001; OR = 1.88)
着床率 (37 vs.17%; P = 0.012; OR = 2.29)
臨床的妊娠率 (50.7 vs. 16.4%; P < 0.001; OR = 3.08)
継続妊娠率 (40.1 vs. 13.4%; P = 0.001; OR = 3.04)
流産率、子宮外妊娠率は両群間で有意差は認められていません。
~~~~以上、引用終了~~~~
昔行われていたのは、注射でHCGホルモンを血管から投与する方法ですが、今回の研究で行った方法は子宮内にHCGホルモンを注入する方法です。
この結果を見ると、かなり顕著な差が出ているので積極的にお勧めしたい内容にはなりますが・・・一つの研究結果だけで盲目的に信じてしまうのは危険なので、今後のさらなる研究に期待したいと思います(#^^#)
不妊症や妊活に対する鍼灸関連の論文も複数ありますが、鍼灸を絶対視せず、患者さん自身が施術を受けてみて体に良い変化があらわれたら続けてみることをお勧めいたします。
2019
09Sep
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