練馬区練馬春日町(都営大江戸線)で子宝鍼灸(不妊症の体質改善)を専門的に行っている、コンチェルト鍼灸院の松浦聡です(*^^*)
本日は、前回に引き続き内分泌的因子による不妊症・不育症の原因として多く診られる「黄体機能不全」の中の子宮内膜機能不全の更に中の「脱落膜化不全」の第二弾としてご説明させて頂きます、話を引っ張ってすみません(*´▽`*)
これまでの話をご覧になってない方は下記のリンクより過去のブログをご覧ください
・黄体機能不全について
・子宮内膜機能不全について(黄体機能不全その➁)
現代医学では黄体期後期の子宮内膜組織から脱落膜化不全の診断を行うことは技術的には可能とのことですが、臨床上では難しいとのことです。
それではどのように改善するかと言うと、もともと黄体機能不全の一病態なので黄体ホルモンを補充するとどうなるかと言うと・・・脱落膜化不全ではプロゲステロン受容体の発現が不十分なため、単純にプロゲステロンを補充しても改善は見込めません。
しかし、プロゲステロン受容体は卵胞期のエストロゲンによって誘導されると言われておりますので、排卵までの卵胞期におけるエストロゲン濃度を適正な値に保つことで改善が見込めるかもしれません。
当針灸院でも移植前の卵胞期のエストロゲン濃度が低くてグレードの良い胚盤胞を移植しても着床しなかったケースを多数診ております。
クリニックにより移植前のエストロゲン数値の基準値は異なりますが、ホルモン補充でも数値がクリニックの基準値まで十分に上がらなかった場合、早めの段階でエストラーナテープだけでなく他の薬も担当医師に相談するのも一つの考えかと思います。
2016
01Jun
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