練馬区練馬春日町(都営大江戸線)で子宝鍼灸(不妊症の体質改善)を専門的に行っている、コンチェルト鍼灸院の松浦聡です(*^^*)
本日は、前回に引き続き内分泌的因子による不妊症・不育症の原因として多く診られる「黄体機能不全」の中の子宮内膜機能不全の更に中の「脱落膜化不全」にフォーカスしてご説明させて頂きます。
前回のブログをご覧になってない方は下記のリンクより過去のブログをご覧ください
・黄体機能不全について
まずは脱落膜化不全の説明です。
子宮内膜は卵胞から分泌されるエストロゲンにより増殖して、排卵後に黄体から分泌されるプロゲステロンによって着床に向けて変化していきます。
この着床に向けた変化の中でも特徴的な変化をおこすのが子宮内膜間質細胞で、着床・妊娠の成立のためには子宮内膜間質細胞の変化、つまり「脱落膜化」が必要になるのですが、この脱落膜化が正常に行われないのが脱落膜化不全となります。
生殖医療関係のドクターのブログなどご覧になっている方は「着床の窓(implantation window)」という言葉をご存知かと思いますが、脱落膜化不全により着床の窓に変化が起こると考えられております。
着床の窓とは、正常な胚が子宮内膜に着床可能な期間のような概念ですが、脱落膜化不全により着床の窓が短縮されたり延長されたりすると考えられております。
単純に考えると「着床の窓が延長されたら着床しやすくなって良いのでは?」と思ってしまいますが、実際は着床しやすくなる代わりに染色体異常のある胚と異常の無い胚を選別する能力が低下し、着床促進という状態になり早期流産の確率が高くなってしまいます。
話が専門的で少し難しくなりましたので、次回のブログで脱落膜化不全への対応方法などをご紹介いたします(=゚ω゚)ノ
2016
29May
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