本日は、ハーブティーとしてもよく使われるカモミールについてお話させていただきます。
まず、一般的に用いられるカモミールには2種類(ジャーマンカモミールとローマンカモミール)有りますが、科学的な効果が認められているのはジャーマンカモミールで、ローマンカモミールの効能を証明するようなデータはあまりないようです。
ただ、ローマンカモミールには中枢神経を抑制するエステルの含有率が高いので、その芳香は不眠症やストレスの改善に働きます。
ジャーマンカモミールの主要な成分には鎮静作用のあるα-ビサボロール、消炎作用のあるアズレン(カマズレン)などが含まれ、ストレスが原因の胃腸炎などにも効果的です。
東洋医学的には、ストレスにより肝の気の巡りが悪くなることで起こる肝鬱や、肝鬱が発展して消化器に影響を及ぼした肝気犯脾・肝胃不和などの状態に適しております。
学名のMatricariaとは子宮を意味するMatrixが語源ということもあり、PMS(月経前症候群)や月経痛、冷え性、不妊症などの婦人科疾患にも効果的です。
イギリスの絵本「ピーターラビット」では、人間の畑で人参を食べている所を見つかってしまい、逃げ帰って興奮状態にある時や、ピーターがおなかをこわした時に、おかあさんがカモミールティーを与えるシーンがありますね(*^_^*)
注意事項としては、カモミールはキク科に属するので、キク科アレルギーをお持ちのかたはご注意ください!
当院では、ハーブティーとして施術後にもお出ししますし、ハーブ足湯でも用いております。
ストレスが原因での手足末端の冷えにはカモミールを特にお勧めいたします(‘-^*)/
2014
05Nov
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