本日もブログをご覧いただきありがとうございます。
練馬区の氷川台(有楽町線・副都心線)の近くで不妊症・不育症の体質改善を専門的に行っているコンチェルト針灸院の松浦聡です(*^^*)
本日のブログも不妊症関連の内容で、体外受精・顕微授精で妊活に取り組んでいる方ではおなじみ、胚盤胞に関する内容です。
胚盤胞とは何かというと、精子と卵子が受精して、卵割期(いわゆる初期胚)の段階を超えて、受精卵の着床前の段階の胚です。
この胚盤胞ですが、前段階の初期胚と比べれば妊娠率が上がるので、体外受精・顕微授精で頑張っている方は、培養段階で胚盤胞まで育てるか初期胚で凍結するか悩むところです。
「妊娠率が高くなるなら全部胚盤胞にすれば良いじゃん」と思われるかもしれませんが、受精卵が途中で分割・成長を止めてしまうと、移植することも出来なくなるのでその卵で妊娠できる確率は0になりますが、体の外で培養した場合は胚盤胞まで育たない方でも、初期胚の段階で子宮内に移殖すると、子宮内では胚盤胞になりそのまま着床する方もいらっしゃいます。
そのため、「2回目の移植からは胚盤胞しか行いません」といった決まりごとを設けているクリニックで、ずっと移植できない状況が続いている方は転院も視野に入れた方が良いと思います。
以上の内容で、胚盤胞は初期胚よりも妊娠しやすいということはご理解いただけるかと思います。
それでは胚盤胞なら妊娠率はすべて同じかと言うと、胚盤胞も状態によりグレードがつけられ、グレードが良いほど妊娠しやすくなります。
表記としては4ABとか5BAなどですが、C・胚盤胞の染色体異常の確率(年齢別)
しかし、日本の産婦人科学会では着床前診断が認められていないので、日本国内の現状ではグレードは妊娠率を考える上で重要になります。
前置きが長くなりましたが、今回はグレードや着床前診断以外の妊娠率に関する報告を紹介いたします。
情報元は両角レディースクリニックのブログです!
~~~引用開始~~~
胚盤胞の直径を以下のように4群に分けて妊娠率、生児獲得率をみています。胚盤胞直径 (140μm 未満・140-160μm 未満・160-180μm 未満・180μm 以上 )
結果
胚盤胞直径別の妊娠率および生児獲得率は
140μm 未満 : 37.1%、28.2%
140-160μm 未満 : 53.9% 、38.6%
160-180μm 未満 : 59.1% 、46.5%
180μm 以上 : 61.3% 、48.6%
このように直径が大きくなるに従い妊娠率、生児獲得率は高くなっていました (P < 0.05)。
~~~引用終了~~~
引用データを見ると、胚盤胞のグレードと併せて大きさも移植優先順位を決める上で考えても良いかもしれませんね!
卵胞の大きさは完全な球体ではなく楕円形なので、計測者や計測するタイミングによって結果は異なるようですが、胚盤胞はどうなのでしょうね(´ω`*)
「胚盤胞までなかなか育たない」「グレードの良い卵が採卵できない」と言う方は、不妊症の体質改善を専門的に行っている当鍼灸院にまずはご相談下さいませ♪
2017
17Oct
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