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鍼灸でミュージシャンのお悩み解消(フォーカルジストニア・局所性ジストニア・腱鞘炎・管楽器演奏時の口周りの症状など)のお手伝いを行っている練馬区のコンチェルト鍼灸院 院長の松浦聡です。
本日は声の仕事(ボーカル・声楽・声優など)をされている方が発症しやすいフォーカルジストニア(機能性発声障害・痙攣性発声障害)に対するリハビリ方法など書かせていただきます。
シリーズ第三弾ということで、声帯に負担をかけない歌い方を、私自身がボイトレの先生に教わった内容などご紹介いたします(#^^#)
ちなみに、同シリーズのブログはこちら↓
・発声障害のリハビリ方法「腹式呼吸と胸式呼吸」
・発声障害のリハビリ方法「呼気の安定」
まずは、口の開け方について、管楽器(トランペットやサックスなど)と比較して説明していきます。
管楽器で音を生み出す場所ですが、リード楽器ではリードの振動、フルートでは歌口への息の吹き込み、金管楽器ではマウスピースでの唇の振動で、音が出る場所はベルの部分になります。
ボーカルや声楽の発声に置き換えると、音を生み出すのは声帯で、音や音程を変えるのは響かせる場所であったり口の開け方や舌の位置などになります。
日本語で歌う場合、「あ」「い」「う」「え」「お」の母音によって、口の開け方から舌の位置など変化すると思いますが、管楽器の音の出口にあたるベルの部分が、人間の口が母音によって変化するように音階ごとに形状が変化した場合いかがでしょうか?
超絶技巧のプロはそれでも吹いてしまうのかもしれません(-_-;)・・・が、おそらく普通の奏者の方はピッチコントロールなど難しくなるかと思います。
腹話術師さんは口を開けなくても相手に伝えられる声で発声できるので、口の開け方が一定でもあるていど相手に伝わるようにハッキリと発音は出来ます。
ジストニアを発症した方の歌い方を診ると、声帯周りの筋肉に頼り切った歌い方に陥っている方が多くみられます。
これは、もともと効率の悪い歌い方をしていたケースもあれば、ジストニアの症状を抑え込むために、首周りや声帯周りの筋肉を過緊張させることで何とか発生していた方もいらっしゃいます。
しかし、声帯周りの筋肉の負担を軽減するためには、音の出口の口の開け方はある程度一定にした方が良いとも言えるので、ボーカルのジストニアで声がひっくり返ってしまう方などは、このようなリハビリ方法を取り入れることもお勧めになります。
声優さんが抑揚をつけたキャラクターの声を出したり、ナレーションで相手にハッキリとシッカリと伝える際には不向きな発声方法ではありますが、リハビリの第一段階としては取り入れてみて損はないと思います。
発声障害やボーカルのフォーカルジストニアでお悩みの方は、ぜひコンチェルトはりきゅう院にご相談くださいませ(#^^#)
2019
12Sep
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