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練馬区の氷川台(有楽町線・副都心線)の近くで不妊症の体質改善・逆子のお灸・産後の骨盤矯正などを専門的に行っているコンチェルト鍼灸院の松浦聡です(*^^*)
だいぶ間が空きましたが、精子所見を改善する日常生活の取り組みに関してお話しさせて頂きたいと思います。
さて、前回のブログでは、両角レディースクリニックの両角先生のブログ「地中海式ダイエットで精液所見が改善される」についてご紹介させて頂きましたが、今回は同じく高度生殖医療のドクターでリプロダクションクリニックの北宅先生がご紹介された「カフェイン摂取量とアルコール摂取量による精子所見との関係」をご紹介させて頂きます。
今回の統計はかなり衝撃的な内容でしたが、一般的に考える健康的な生活とは全く逆の結果が待っていたのです!!!
まずは、最初のビックリに関して♪
カフェインとアルコールの摂取量は精子所見に影響がないという結果Σ(・□・;)
精子は熱に弱いので睾丸の血流を増やす必要がないのはわかりますが、アルコールって体にとっては毒で、健康的な生活には少な目の方が良いイメージですよね。
私自身は、患者さんの健康的な生活習慣の取り組みとして、アルコールは多少とっても良いというスタンスでした。
しかし、精子所見が悪いからアルコールやカフェインを控えるのは無意味という結果です。
そして、今回最大のビックリがこちら。
171人による205ART周期の結果、アルコール摂取量が上位四分の一層(≥22 g/day)では、下位四分の一層(<3 g/day)に比べて、調整後の生産率は有意に高かった(61% vs. 28%1, p = 0.04.)とのこと( ゚Д゚)
これに関しては、さすがの北宅先生もコメントのしようがないとのお言葉(笑)
アルコールを飲んでも精子所見に影響はないが、アルコールを飲んだ方が生殖補助医療による妊娠成績は向上するという結果???
アルコールを多く摂る人のイメージは肉食系のイメージなので、前回のブログで紹介した地中海式ダイエットの論文とも反比例する結果です。
このような結果を見ると、アルコールを毎日22g以上摂った方が良いのかな~なんて思ってしまいます。
ちなみにアルコール20gを換算すると、缶ビール500ml・焼酎0.6合・ワイン180ml程度になります。
男性不妊の患者さんに対してアルコールの大量摂取をお勧めするかというと、やっぱり躊躇しますね。
まずは他に改善できることを改善し、それでも改善しない方や、アルコールを我慢し始めてから精子所見が悪化した方は、多少摂った方が良い変化が起こるかもしれないと思います(=゚ω゚)ノ
2017
08Apr
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