前回のブログの続編ということで、フルート演奏時に左手の人差し指の関節が伸びて、指先がキーの奥に滑ってしまう症例の改善方法を提案していきます!
前回のブログをご覧になっていない方は下記のリンクよりご覧いただくと、今回のブログの経緯がわかりやすいかと思います♪
・フルートの持ち方・構え方(フォーカルジストニア関連)
ということで、手首が反り返っているために指を曲げる筋肉が伸ばされて、人差し指がキーの奥に滑ってしまうのは、手首を反らすのを軽減すれば指が伸びる症状も軽減するとお伝えして試してもらいました。
手首を反らすとこのように指が曲がってしまうのが
手首を曲げることで自然に指が曲がってしまうのを防ぎます。
下の写真はフルート演奏には使えない極端な角度ですが、参考までに<m(__)m>
すると、最初はフォームを変える違和感を感じつつも、程よいフォームがわかったようで、少しだけ症状が軽減しました。
写真でお見せすると、このような感じで変化をつけました。
フォームを変える前の構えはこちら↓
*手首の反りを減らすことだけを意識してしまうと、今度は小指が伸びきってしまい、ほかの指に不具合が生じる可能性もあるので、あくまで自分の骨格や構えに合わせたフォームを探す必要があります!
ちなみに、大体の患者さんはご自身で改善方法を模索していて、この患者さんも症状が一番きつかったころに、フルートのキーに滑り止めを貼ったが改善しなかったそうです。
しかし、症状が軽減した現在の状態ならパフォーマンス向上の助けになるかと思い、再度試してみることを提案してみました。
ほかにも試せる方法としては、歌口に対する唇の当て方を斜めにすることで、肘を曲げる角度が鈍角になって手首の反りも減り、指の伸びる症状を軽減できる可能性はありますが、音がスカスカになってしまう方もいらっしゃいます!!!
この辺の調節は、師事している先生に指導を受けながら症状改善に努めるか、当院のようにミュージシャンを専門的にみている鍼灸院で筋肉や関節の状態を診ながら、気持ちよく演奏できるようにしていく必要があります。
フルートに限らず、演奏上のお悩みを抱えている方はミュージシャンの症例を多く見ている当鍼灸院にご相談くださいませ♪
ミュージシャンの局所性ジストニア症例はホームページで多数紹介しておりますので、フォーカルジストニアでお悩みの方は是非ご覧くださいませ。
・コンチェルト鍼灸院での音楽家症例
2019
17Mar
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