本日もコンチェルト鍼灸院のブログをご覧いただきありがとうございます♪
鍼灸施術で不妊症・不育症の体質改善のお手伝いを練馬区平和台(有楽町線・副都心線)で行っている、コンチェルト鍼灸院の松浦聡です
本日は不妊症関連のお話です。
さてさて、ヘパリンと聞いて、すぐにどのような効果の薬(注射)なのかわかる方は、妊活歴が長く体外受精や人工授精でもなかなか結果が出ていない方、もしくはかなりブログ検索魔になっている方だと思います!!!
簡単に説明すすると、ヘパリンは抗凝固薬といって血液が固まって血栓になるのを防ぐ薬の一種で、不育症の方では凝固因子の問題で血栓が生じやすい方に対して使い、血栓ができにくいようにする薬になります。
出血を止める働きとして血小板をご存知の方は多いかと思いますが、血小板による一次止血だけでは不安定なので二次止血として凝固因子(フィブリノーゲンなど11種類のタンパク質とカルシウムイオン)がしっかりと止血をサポートします!
ちなみに、血小板の問題で血栓が生じやすい方には一般的にアスピリンを用います!
この凝固因子が欠損しているため出血すると止血できなくなり命に関わる病気が「血友病」という遺伝性の疾患で、村上〇樹さんの小説「海辺の〇フカ」では血友病の登場人物が出ています。
実際は男性しか発症せず、女性では保因者(キャリアー)となりますが、この小説では女性が血友病を発症しているわけで・・・女性はキャリアーにしかなりえないのでキャリアーなら出血しても大丈夫なのですが・・・。
小説ですからね、整合性が取れないところなんてあっても仕方がないですよね(/ω\)
本題に入りますが、妊活でなぜヘパリンやアスピリンを使うかというと、妊娠初期の胎盤は血管が細いため血が流れにくく、血流が悪いと血栓ができやすくなってしまうためです。
ちなみに、妊娠初期の胎盤は人体の中で最も血流が悪い場所になるそうです!
タイトルのヘパリンのリスクということですが、当院の患者さんで初期胚移植後からヘパリン自己注射を開始した方が、料理を作っている際に包丁で指を深く切ってしまい病院を受診するきっかけとなってしまいました!!!
ヘパリンやアスピリンは、血栓をできにくくする薬なので、出血は止まりにくくなります。
料理などの日常生活でも怪我をしないようお気を付けくださいませ
2018
16Aug
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