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鍼灸で音楽家のお悩み解消(フォーカルジストニア・局所性ジストニア・腱鞘炎・筋肉の震えや強張る症状・管楽器演奏時の鼻抜けなど)のお手伝いを行っている練馬区のコンチェルト鍼灸院 院長の松浦聡です。
今日こそ、3回にわたってお伝えしてきたこのドラマーの身体作りブログを纏めますよ~♪
本題に入る前に断っておきますが、私自身はドラム未経験の人間で趣味でピアノを弾く程度です。
ドラムを叩けない人間ではございますが、ドラマーの患者さんを多数診てきており、解剖学に関しては多少なりとも知識があるので、ドラマーの方にもお役に立てるお話が出来るかと思っております。
早速ですが、ブログをご覧頂いているドラマーの方やミュージシャンの方に質問ですが、「腕はどこから動き始めますか?」と聞かれたら、どのようにお答えになりますか?
おそらく、一番多い答えとしては肩甲上腕関節(一般的な肩関節)から遠位(末端側)を「腕」と考え、肩甲上腕関節から指先までが腕の運動とお答えになるかと思います。
しかし、肩甲上腕関節から遠位の「上肢(じょうし)」の動きには、体幹から始まり、鎖骨や肩甲骨の動きも非常に重要になります。
試しに右肩の上に左手を乗せて、肩甲骨が動かないようにロックしたうえで右腕を外転(横に挙げる)してみてください。
左手で肩甲骨をロックしなければ腕が側頭部にくっつくと思いますが、肩甲骨が動かなくなると肩甲上腕関節の可動域は極端に狭まりますよね。
手関節や肘関節の動きだけに頼って演奏していると、前腕(肘から手首)の筋肉に負担がかかり、疲れやすいだけでなく腱鞘炎も発症しやすくなります。
特に、筋力の弱い方で大音量で演奏したい方は、胸鎖関節(胸骨と鎖骨の関節)や肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨の関節)をロックしないように肩周りの体操を行いつつ、肩甲上腕関節の運動も演奏で使えるようにすると、疲れにくく大音量での演奏を行いやすくなると思います。
身体の使い方以外でも、太くて重いスティックを使うことでも大きい音を出しやすくなると思いますし、グリップを替えるならレギュラーグリップよりはマッチドグリップの方が音量は出しやすく、マッチドグリップの中でもフレンチグリップに比べてアメリカングリップやジャーマングリップは音量を出しやすいと思います。
重さやグリップへの慣れが必要になるかと思いますが(*´ω`)
注意点としては、ある程度フォームやスタイルが出来上がったドラマーさんの場合、フォームなど演奏方法を無理に変えることでフォーカルジストニアを発症する方を多数診ております。
師事する先生の教えが必ずしも正しいとは限りませんので、違和感を感じたらいったん立ち止まり、コンチェルト鍼灸院にご相談下さい。
ドラムマガジンではドラマーさんの意見として、MLBのイチローさんの筋トレに対する考え方なども記載されておりましたが、野球などのスポーツのように技術や順位を競い合う競技をしたいのか、ミュージシャンとして協調してバンドメンバーと音楽を協奏していきたいのか、スポーツと音楽では「競争」と「協奏」という絶対的な違いがございます。
「憧れのドラマーの〇〇さんのような太くて芯のある音を響かせたい」という思いから、そのドラマー〇〇さんと同じメーカーのドラムセット・スティックを使い、同じ奏法や筋力を見につければ同じ音を奏でられるかというと・・・いかがでしょうね?
でも、そこまで追求して努力できる方は、憧れの方と全く同じ音にはならなくとも、これからプロを目指す若手ドラマーの目標となるような自分自身だけの音楽を奏でられるはずです。
余談ですが、私自身は幼いころに両親に与えて頂いた恵まれた環境を無駄にしました。
ピアノを教えていた母から「1日10分ピアノの練習したら10円あげる☆」という甘い言葉で、小学校1年生までピアノを弾いたのですが、10円では満足できず1年生でピアノをやめてしまったことを後悔しております( ;´Д`)
飽きっぽかった青年期のお陰で、現在はアマチュアだけでなくプロのミュージシャンの皆様の音楽を支えるお手伝いをさせて頂けておりますので結果オーライではございますが(笑)
ということで、フォーカルジストニアでお悩みの方だけでなく、自分の音楽を追い求めたい方も是非、身体のメンテナンスを含め当鍼灸院にご来院くださいませ(#^.^#)
ブログ長くなりましたね~、写真もないし拙い文章で読みづらくて申し訳ございません(*´ω`*)
2017
25Sep
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