本日のブログは、ミュージシャンのフォーカルジストニアに対する鍼灸施術効果の紹介になります。
症例の患者さんはフルート奏者で、左手の人差し指がキーを抑えた状態から上がらなくなる症状をご相談頂きました。
症状が出始めたのは今年の2月頃からで、フォーカルジストニア症状のきっかけかは不明ですが、1月末に本番があったので練習量も増えて、手の甲から前腕後面の肘付近に痛みが出ていたそうです。
指が上がらない症状は徐々に悪化してきたため、音楽家の治療方法をインターネットで検索し、人生初の鍼灸を受けに当鍼灸院を受診して頂きました。
症状を確認すると、示指を単独で上げる場合は上がるのですが、トリルなどで他の指と交差すると上げづらい状態で、示指と中指のトリルでも、中指を抑えたままでの示指と薬指のトリルでも症状は同じくらいです。
更に細かく症状が現れる条件をチェックすると、PCの入力などをテーブル上で同じ動作を行っても指の症状は出ず、フルートを持たずに演奏時の構えでトリルを行っても症状は出ません。
フルート以外の横笛(ピッコロやファイフ)などでも症状は出ず、フルートを持たなければ症状は出ないことを確認しました。
これらの特徴から、やはり局所性ジストニア(focal dystonia)の可能性が疑われます。
ということで、動画にて初回鍼灸施術前と4回目の鍼灸施術後でのフルート演奏の変化をご確認くださいませ♪
5月末に本番が控えているので、施術の間隔をつめていただき、約2週間で4回の施術を行わせて頂きましたが、回を重ねるごとに人差し指の症状が軽減して、求めているスピードに近い状態でトリルを行えるようになりました。
ミュージシャンの方で演奏上のお悩みなど御座いましたら、まずは当鍼灸院にご相談下さいませ。
ホームページにて様々なミュージシャンの症状の症例をご紹介しておりますので、ご自身がお悩みの症状に似ている症状の方が改善しているかもしれませんので、下記リンクよりホームページをご覧くださいませ(*^^*)
・音楽家の鍼灸メニュー
2017
22May
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