練馬区氷川台(副都心線と有楽町線)のコンチェルト針灸院です♪
前回のブログに引き続きルイボスティーに関してお話しいたします(*´▽`*)
前回のブログ
・ルイボスティー
当院で力を入れているのは不妊症の体質改善なので、卵子・精子の老化を防ぐという効能に注目しておりましたが、私も普段から勉強のために拝読している産婦人科の先生のブログでにて、興味深い記事が報告されていたのでシェアさせていただきます。
・ルイボスティーについて
この記事は人間での研究ではなく、あくまで動物実験ですが、「未発酵のルイボスティーは精子濃度、運動率、生存率を有意に増加させ、尖体反応には影響しませんでした」とあり、「発酵したルイボスティーは生存率を有意に増加させるのみで、精子濃度と運動率は変わらず、 尖体反応を有意に増加させました。」と書かれております。
注意書きとして、「ルイボスティー投与により、クレアチニン濃度増加と腎臓重量の増加、GOTとGPTの減少を認めました。」とあり、腎機能・肝機能への悪影響も考慮した方がよいとのことです。
このブログを見て、私自身の体で人体実験しようかと思っていたのですが・・・当院の男性不妊の患者さんでルイボスティーを長期的に飲んでいる方の効果を確認したので、妊活歴および精子のデータを下記の通り報告いたします。
2012年に結婚。結婚してから自宅で飲む飲料は基本的にルイボスティー。
2013年11月に精子検査したところ運動率が26%で、それからタイミング×6回、AIH×5回行いすべて陰性。
2015年4月に体外受精をスタートしたが、精子の運動率は更に下がっていて17%(結婚後すぐより約3年間ルイボスティーを飲み続けており、他にもサプリのマカ・亜鉛を飲んでいる)
2015年5月より当院での不妊鍼灸(不妊症・不育症の体質改善の鍼灸)を週に1度のペースで受け始める。
2015年7月の体外受精の際のご主人の精子運動率は17%→33%に改善し、一緒に鍼灸を受けている奥様も低刺激での採卵で2個成熟卵がとれて無事に胚盤胞まで育ち凍結。(鍼灸施術前の採卵では、卵胞5個に対して未成熟卵一つで成長が止まった。
3年近くルイボスティーを飲んでも精子の運動率は改善していないどころか、26%→17%とむしろ低下しておりました。
しかし、鍼灸を始めて2か月で精子の所見は17%→33%に改善されており、この症例を挙げるとルイボスティーでは人間の精子所見を改善する効果は低いが、鍼灸では男性不妊の原因の一つ「精子の運動率」を改善する効果が見込める、となります。
ちなみに、生活環境やストレスなどでも精子の状態は変化しますが、この3回の検査時には特に体調の変化も仕事のストレスなども変化はないとのことです。
不妊症の女性が茶カテキンが含まれるお茶を飲み続ける場合、注意事項があります。
それは、茶カテキンが活性型の葉酸への変換工程を阻害することで「妊娠中に飲むお茶と二分脊椎症と無脳症の胎児妊娠の危険性」というアメリカの疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)の報告です。
報告の内容は妊娠初期(3-5か月)に1日あたり1杯以上のお茶を飲んでいた妊婦の場合、二分脊椎症と無脳症の胎児を妊娠する危険率が高くなるというもので、1日あたり1-2杯のお茶を飲んでいた場合には2.1倍、3杯以上のお茶を飲んでいた場合には2.8倍危険率が高くなると報告されています。
ルイボスティーに関しては、茶カテキンが含まれると紹介されていることもあるので、妊活中の方はご注意くださいませ。
2015
28Jul
この記事へのトラックバックはありません。