練馬区平和台(有楽町線・副都心線)のコンチェルト鍼灸院です。
本日も不妊鍼灸(不育症・不妊症の体質改善)に用いるツボの取り方を動画でご紹介させていただきます。
本日紹介するのは手の甲にあるツボ「合谷」というツボです。
ツボの位置ですが「手の甲側で、親指と人差し指の中手骨の近位(手首側)でくっつくところ、水かきの手首寄りのところ」です。
お時間のある方は動画も併せてご覧ください(*^^*)
ツボの本を読んだことがある方や東洋医学に興味がある方だとご存知の方も多いツボですが、どのような症状に使うのかと聞かれて即答できる方は少ないかと思います。
それもそのはずで、実はこの「合谷」の使い方は有名な鍼灸の先生でも様々で、治療家によって全く逆の症状にも使います。
理由は刺激の強さや方法によって効果が全く異なるためで、鍼を深く早く刺すタイプの鍼灸だとかなり鋭い響き(得気)が出ます。
そのため、当鍼灸院では気滞(ストレス)タイプの方には気を流すように少し深めに響くように鍼を刺して響かせます、気虚タイプの方に使う場合は、響かないように浅くゆっくりと刺して気を補うように使います。
ちなみに不妊症以外では鎮痛や五感(視覚、聴覚など)の症状によく使います。
このツボの鎮痛効果は有名ですが、ニクソン大統領が中国を訪問した際に「合谷」と「太衝」というツボに鍼刺激を与えることで無麻酔で開腹手術を行って有名になりました。(無麻酔のメリットもありますが、デメリットもあるため現在は麻酔薬を使うのが一般的です)
不妊症の特効穴ではありませんが、鎮痛に対する特効穴になるので腰痛や寝違えなど急性の痛みにも頻繁に使うツボです(*^^*)
当院では妊娠初期の不安定な時期は強い響きは避けた方が良いのでこのツボには鍼を刺しませんが、鍼灸院によっては合谷へのお灸を勧めるところもあるそうです。
今月も一人でも多くの不妊症の鍼灸の患者さんがご懐妊されますように。
2015
09Jul
この記事へのトラックバックはありません。