前回のブログでは発汗によるデトックスをご紹介しましたが、今回は食事内容を改善することで、環境ホルモンの摂取を控えてデトックスを効率よく行う方法をご紹介いたします。
まずは、デトックスを考えるうえで重要な栄養素の一つとして食物繊維が挙げられます。
便秘がちな方は特に食物繊維を多く取ることで便が大腸にとどまる時間を短縮することにつながり、大腸の粘膜から体内に毒素が吸収される時間を短くする働きが有ります。
*誤解されがちですが、口から始まり胃・小腸・大腸・肛門までは一本の管としてつながっており、医学的には体外と考えます。
それでは、「どのような食材に食物繊維が多く含まれているか」ということで、日経ウーマンが発表した解毒野菜果物ランキングをご紹介いたします。
第1位 菜の花
第2位 タマネギ
第3位 ホウレン草
第4位 小松菜
第5位 トマト
第6位 ブロッコリー
第7位 ジャガイモ
第8位 キャベツ
第9位 ニラ
第10位 アボカド
こうして見ると、デトックスに適している食材は植物性の食べ物と言うことが分かりますが、これらの食材だけで食事を摂ると栄養が偏り、むしろ不健康な体になってしまいます。
ということで、肉や魚など動物性の食品もバランス良く食べつつ、野菜類をしっかりと摂ることでデトックスしましょう。(肉は成長ホルモン漬けの海外の肉ではなく、国産で信頼できる生産者のお肉を選びましょう)
ちなみに、主食も白米よりは胚芽米や玄米の方が食物繊維も豊富で栄養素的にもお勧めです。
続きまして、鍼灸でのデトックスについてお話しいたします。
便秘に対する鍼灸のツボは多数ありますが、患者さん毎に異なる便秘の原因を考えて適切なツボを選ぶ必要が有ります!
ちなみに鍼灸では便秘の種類を大きく4つに分けて考えます。
①気滞タイプ(気が巡らないため便を押し流せない)
②気虚タイプ(便を体から出すエネルギーがたりない)
③陰虚タイプ(体を潤す成分の水分や精がたりないため、便も乾燥して出しづらい)
④熱証タイプ(体にこもった熱が腸内の水分を失わせて、便が乾燥して出しづらい)
不妊症の方では①~③のタイプで便秘の方はよく見かけます。
では、便秘によって不妊になるかと言うと・・・逆説的ですが、便秘の方は妊娠しづらい体質とは言えるかと思います。
便秘だけでなく体質による愁訴を改善していくことで、妊娠しやすい体質作りにもつながるので、食物繊維の摂取と併せて便秘に効くツボを刺激することで体に貯まった毒素を排出して健康的な体造りを目指しましょう(@^^)/~~~
2015
06Jun
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