皆様こんにちは、練馬区平和台のコンチェルト鍼灸院 松浦聡です(#^.^#)
本日は、タイトルの通り不妊症対策の一つ『気功』についてお話しさせていただきます。
このタイトルを書くきっかけとなったのは、先日購入したコミック「コウノドリ」と一緒に買った、とある不妊症向けストレッチの本にて気功の一種について記載されていたためです。
その本では小周天という気功を少し変化させた物が妊活に適していると紹介しておりましたが、私が東洋医学を教わっている先生からは「小周天を行いすぎると不妊症になるという考えもある」と教えを受けているからです。
まずは、小周天という気功についてご説明いたしますが、これは任脈と督脈というお腹と背中を縦に流れる二つの奇経(経絡)を巡らせる働きがあり、任脈と督脈は胞宮(子宮)から起こるとされているので、その経絡の通りを良くして胞宮に気・血を集めるのは良いことではあります。
しかし、万人向きの治療方法などはなく、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という故事成語にもある通り、体に良いとされるものでも過ぎれば体にとってマイナスに働くということもあります。
この小周天の目的は気血を胞宮に集めることとは説明しましたが、不妊症のタイプとして気虚・血虚など虚証タイプ(体に必要な栄養分が不足している状態)が適量行うのであれば向いているかと思われます。(やりすぎると胞宮に気血が集まりすぎて巡りが悪くなり気滞や瘀血を
生み出す原因になるとも考えられます。)
気滞タイプで気の流れが滞った不妊症のタイプでは、小周天はマイナス効果になると考えております。
というのも、気というのは上に上りやすい性質があるのですが、気滞の患者さんは手足が冷えてのぼせ易いなど、更に気が上に集まる傾向にあります。
ということで、気滞タイプの方が小周天を行うのであれば、気を下に引っ張る性質のツボに刺激を入れながら行う方がベターだと思います。
次回のブログは、気功の続編として気滞の方にお勧めの気功などもご紹介したいと考えてます(*^^*)
2015
07Apr
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