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練馬区早宮のコンチェルトはりきゅう院、院長の松浦聡です(‐^▽^‐)
東洋医学と西洋医学を併用して、腰痛や肩こりだけでなく、不妊症の体質改善から産後の骨盤矯正、逆子のお灸、安産のお灸、美容針などお困りの症状を改善するお手伝いを行ってます。
美容針モニターと不妊症の体質改善モニターを募集しておりますので、興味のある方はご連絡ください。
有楽町線の平和台や氷川台から徒歩でお越しいただけますので、お悩みの症状など御座いましたらご相談ください<m(__)m>
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本日は音楽家のジストニアについてお話しいたします。
まずはジストニアという病名のご説明ですが神経疾患に分類される疾患で、動かそうとする筋肉の拮抗筋が不随意(自分の意思にかかわらず)に同時に収縮することで、異常運動や異常姿勢が見られる疾患です。
ジストニアは高度の複雑さと正確さを必要とする反復動作を長年にわたって行ってきた身体部位に発症すると考えられており、ピアニスト・ギタリスト・バイオリニストでいえば手に、トランペットやサックスなど管楽器奏者でいえば口唇、歌手でしたら声帯に発症しやすいというデータが出ております。
音楽家のジストニアは長い間、書痙(字を書くときに手が震えたり痛みが出る疾患)と同様に心因性疾患と考えられておりましたが、実際は練習を繰り返すことで、その運動に中枢神経が適応していく過程で生じる運動機能局在の無秩序な組織化と考えられております。簡単に説明すると、本来は指ごとの運動は、大脳のそれぞれの指に対応した部位が支配しているのですが、練習を繰り返すことで大脳の支配領域が拡がっていき、運動の効率や精度があがっていきます。しかし、支配領域が拡がることで指ごとに分かれていた支配領域が重複することになり、速い指の動きや複雑な指の動きを行おうとすると、人差し指を動かす時に中指も一緒に動いてしまうといった異常動作が表れてしまいます。
「技術力の問題でスムーズに弾けない」と考えてハードな練習を行うと更に悪化してしまうのですが、真面目で練習熱心な方ほどなりやすい病気なので、初期症状で気がつかずにこのような状態に陥る危険性が高い病気です。
ご自身での予防方法としては、無理に弾こうとせずにテンポを落としたりリズムを変えたりして、少しずつ難易度をあげて弾くことが予防方法となります。
当院での鍼灸施術方法としては、ジストニアは肝・心の問題のケースが多いので、肝・心を含めた五臓六腑のバランスをとることと併せて、大学など研究機関での研究をヒントに、頭部に鍼を刺して電気を通しながらピアノを弾いて頂く方法を行っております。
ピアノ以外の楽器は備えておりませんので、チェロやギターなど、あまり大きくない楽器でしたらご持参いただけると施術効果も高くなり、施術効果の確認も可能となります。
ジストニア以外でも脳血管障害後遺症の患者さんにも同じような施術を行っておりますが、臨床所見としては症状に改善傾向が診られております。
中長期的にはなりますが経過観察するとともにブログ形式で皆様にもご報告差し上げたいと考えておりますので、今後ともご一読くださいますよう宜しくお願いいたします。
2014
17Dec
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