先日、患者さんに当院のHPを検索した際のキーワードを確認したところ、「鍼灸 生理痛 名医」だったと聞き、【 名医 】というキーワードに一人浮かれているコンチェルトはりきゅう院の松浦聡です(〃∇〃)
当然、自分自身ではHPで名医とか謳ってないですけどね(*^^)v
ということで、本日は月経困難症の鍼灸施術についてご説明いたします。
月経困難症の定義は、月経に随伴して起こる病的症状により日常生活に支障をきたし治療の対象となる場合をいいます。
先日ご説明いたしましたPMSとの違いは発症するタイミングで、PMSは生理が始まる前に症状が現れて生理が始まると症状が治まり、月経困難症は生理が始まってから症状が現れる生理痛で、月経終了前あるいは終了とともに症状が消失します。
生理痛が起こる原因は、子宮内膜が剥離することで発痛物質のプロスタグランジンが合成されて、プロスタグランジンの作用で子宮筋が収縮して腹痛が起こるとされており、プロスタグランジンが体循環に流入することで嘔気・頭痛・易疲労などの全身症状が現れるとされております。
東洋医学的な考え方としては、体を養っている血液が月経血として排出されることで生じるので『虚証=栄養の不足した状態』による痛みと考えます。
生理により血液を排出するため血虚(血液の不足)と考えるのは当然ですが、血には気(エネルギー)も含まれていると考えるので、当院では血虚(血の不足)だけでなく気虚(エネルギーと考えられている気の不足)の可能性も疑いつつ診察しております。
では、気と血のどちらが足りないかを判断する方法はというと、随伴症状・患者さんの体調や体質・脈や舌の状態などから判断します。血虚の所見と気虚の所見が共に診られる場合は、気血両虚と判断したうえで、どちらの症状にウエイトを置くかを考えていきます。
ちなみに、傷みが出るタイミングが生理が始まってからでも、痛みの原因はオ血のこともあります。
その場合も、脈や舌の状態と併せて傷みの種類(刺すような痛み、鈍い痛みなど)などから、複合的に診ていく必要があります!
家庭でのケアの方法としては、冷え対策をしっかり行い、温灸を三陰交などの足首のツボに行うことをお勧めしております(*^^*)
当院ではハーブ足湯などのメニューも組み合わせて冷え対策に取り組みます、生理痛だけでなく子宮内膜症や子宮腺筋症などの症状や不妊症の体質改善などもご相談ください。
2015
04Jan
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