本日の読売新聞に『日本産婦人科学会が「着床前スクリーニング」の臨床研究計画を正式に承認した』との記事が掲載されたのでご報告いたします。
なお、研究の対象は原因不明の流産を2回以上繰り返した人など計600人で、研究期間は3年間とのことです。
着床前スクリーニングとは、体外受精や人工授精のために採卵した受精卵に染色体の異常が無いかを調べる検査で、スクリーニングをすることのメリットとしては、流産する可能性が比較的低い染色体の問題の無い胚を選別して移植することで、妊娠・出産率の改善が計れることが第一に挙げられます。
女性の年齢が上がるごとに卵子の数が減少するだけでなく染色体の異常も増えますが、選別することで染色体異常の胚を移植して科学流産してしまう時間のロスだけでなく体外受精・人工授精などの高度生殖医療にかかる費用を抑えることも可能となります。
妊娠・出産は時間との勝負という面もあるので、妊娠・出産を希望される方の中には心待ちにしている方もいらっしゃると思います。
それでは、スクリーニング検査をすることの問題点はというと「命の選別」につながるとの批判が挙げられており、子供は授かりもので選べないとしてきた従来の考え自体が転換点となる可能性が指摘されております。
たしかに、染色体異常として選別されることで、対象となる病気の患者が「生まれてくることを望まれない子供」と捉えかねられないことからも、なかなか難しい問題だとは思います。
しかし、性別や容姿・能力などを選別するわけではないので、不妊症に悩んでいる患者さんのことを思うと、患者さんの年齢や流産の回数などの条件を設けてでも、日本国内で検査が可能となることを願ってしまいます。(海外では性別の検査なども可能な国もあります)
私個人としては、子供は「授かりもの」ではなく「預かりもの」と考えており、子供だけでなくその親も共に成長するように預けていただけていると考えております。
「授かりもの」といった親の所有物のような表現には違和感を感じるので、話は逸れますが一言だけ付け加えさせていただきます。
最後に、子宝を望む方の福音となることを心より願っております。
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2015
01Mar
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