本日は、抗がん剤の副作用で受診されている患者さんへの鍼灸施術の例についてお話しいたします。
患者さんは70代の男性で、主訴は腰痛、愁訴は抗がん剤の副作用による足先の痺れ・口内炎・耳鳴りです。
当院を受診いただいたのはギックリ腰への施術が目的でしたが、一度目の施術で痛みもなく歩けるようになりその後は、腰痛予防と併せて抗がん剤の副作用を軽減する施術を行わせて頂いております。
2週間に1回のペースで抗がん剤の治療を受けていらっしゃる方なので、抗がん剤の治療後2~3日は特に副作用が特に強く出ておりましたが、鍼灸施術直後は症状も軽減しておりました。
※東洋医学的に検証してこの患者さんの病態は腎陰虚と捉え、腎の陰分を補うとともに虚熱を取り除くような頭や腰・手足の経穴(ツボ)に刺激を与えてみました!(^^)!
『用語解説』
腎=解剖学での腎臓・泌尿器だけでなく、生殖機能などにも関わり不妊症などにも密接に関係する臓腑
陰虚=身体を潤す作用のある血・精・水などの物質が不足した状態
虚熱=身体を潤す陰分が不足したことで相対的に熱が盛んになった状態
最初は鍼灸で症状が軽減しても、次の抗がん剤を投与するとまた症状が強く表れるという経過を辿っておりましたが、施術を1か月ほど繰り返したところ、抗がん剤を投与した後も口内炎が軽減し固形の食事も食べられるようになり、ご本人にもご家族にも喜んでいただけました\(-o-)/
健康な方からしたら口内炎は深刻な副作用には聞こえませんが、口内炎により食欲が減退し食事を摂れなくなる方は多く診られ、ただでさえ抗がん剤で体力が消耗しているのに更に体力が低下してしまい、筋力が低下し歩行困難になるなどQOL(生活の質)も低下の一途をたどってしまいます。
整体やマッサージではアプローチの方法が無いような症状でも鍼灸では対応できることが多々ありますので、お悩みの症状など御座いましたら小さなことでも諦めずに一度ご相談ください(^.^)/~~~
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練馬区早宮のコンチェルトはりきゅう院、院長の松浦聡です(‐^▽^‐)
東洋医学と西洋医学を併用して、腰痛や肩こりなどだけでなく不妊症や美容鍼など身体のお悩みを解決するお手伝いをさせて頂きます。
各種健康保険も取り扱っておりますので、歩行が困難なご高齢者の方でしたら1施術/500円程度で往診が可能です(負担率が1割の方の参考料金です)
出張範囲は練馬区だけでなく杉並区や板橋区にも訪問施術を行っておりますので、ご自宅や老人ホームへの往診など遠慮なくご相談くださいm(__)m
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2015
19Feb
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