お金のかからない不妊症の体質改善シリーズ第二弾「脂質の摂り方」についてお話しいたします(^_^)
最近不妊鍼灸のお話をしておりませんので、次回は不妊症の鍼灸をお話したいと思ってます・・・が、この流れで行くと、次は不妊症改善のたんぱく質の摂り方が自然ですかね(・・。)ゞ
さてさて、痩せたい女性にとって炭水化物以上に悪いイメージが強い脂質(脂肪分)ですが、ホルモンや細胞の材料になるので身体にとっては必要不可欠な栄養素です。
妊娠して出産するにはエネルギーが必要となるので、脂質もある程度身体に貯めておかないと月経が止まってしまったり排卵障害を起こしてしまいます。
しかし、蓄え過ぎてしまうのも問題で、正常な状態では小型脂肪細胞としてインスリン抵抗性を改善する「アディポネクチン」などを分泌しますが、脂肪を蓄え過ぎて大型脂肪細胞に肥大化してしまうとインスリン抵抗性を悪化させる「TNFα」や「PAI-1」を分泌して、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を引き起こし排卵障害による不妊症の原因にもなります。
そのため、やはりバランスの良い食事が何よりも大切です。脂質の適切な摂取量としては一日の総エネルギーの20~25%とされており、身長155cmで体重50Kg位の女性だと1日30g程度となります。(かなりざっくりとした計算です。)
続きまして、1日の摂取量が分かっても脂質なら何でも同じというわけではございません(^v^)
ということで、脂質の種類をご紹介するとともに、どのような脂質を摂るのが不妊症の体質改善に良いのかをお話しいたします。
まずは脂質を大まかに分類すると、下記の4種類に分けられます。
・1価不飽和脂肪酸
・多価不飽和脂肪酸
・飽和脂肪酸
・トランス脂肪酸
この4種類の中で身体に必要とされる脂質は、飽和脂肪酸と1価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の3種類で、割合としては3:4:3とされております。
不妊症の体質を改善するうえで、特に積極的に取ることを進められているのが多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸)です。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸はオリーブオイル・ナッツ・魚・豆類・植物油などに多く含まれておりますので、このような食材を積極的に摂ることで妊娠率を高めていきましょう!
ただし、食物連鎖による生物濃縮で魚類(特に大型の魚)は水銀を蓄積しておりますので、鮭・マス・鯖・イワシなど小魚をお勧めいたします!
ちなみに、イギリスで行われた研究では、妊娠中から海藻類や魚を積極的に摂っていた女性から生まれた子供は運動能力・社交性・IQテストなどの結果がそうでなかった子供よりも良かったという報告も有りますので、母子ともに嬉しい健康法ですね(*^_^*)
飽和脂肪酸は肉や乳製品などにも含まれており、摂りすぎると動脈硬化をひきおこす悪玉コレステロールが血管中に増えることになりますが、適正量なら摂った方が健康に良いという調査結果も出ております。
飽和脂肪酸は現代人の食生活では摂りすぎな方が多くみられますので、肉を食べる機会が多い方は晩御飯の肉料理を魚料理に変えてみてはいかがでしょうか。
これまでに紹介した3種類の脂質と違い、トランス脂肪酸は完全に身体に有害な脂質となります。
マーガリンやクッキー・ドーナッツなどにショートニングとして含まれていたり、マク○ナルドなどファストフード店のフライドポテトなどを揚げる油にも使用されており、悪玉コレステロールを増加させて善玉コレステロールを減少させ、炎症を悪化させ血管内に瘀血(血塊)を作る原因ともなります。
摂らないほど健康によい完全な悪者で、摂取することで多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因にもなり排卵障害のリスクも高めるので、不妊症の方だけでなく健康的に生活したい方も極力避けることをお勧めします。(食品成分表に部分硬化油やショートニングと書かれています。)
最後に、甘いものが食べたくなくなる鍼灸のツボは・・・ありません(T_T)/~~~
しかし、耳針などで満腹中枢を刺激したり、足三里のお灸で胃腸のバランスを整えて規則正しい食事を摂れるようにするようなアプローチは可能となります。
食生活の改善は最初は自身の我慢が必要となりますが、改善することで出費を抑えられるとともに人工授精や体外受精にかかる費用も抑えられると考えると・・・すこし気分的に楽になりますね(@^^)/~~~
2015
01Feb
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