練馬区のコンチェルト鍼灸院 院長の松浦聡です。
本日は、家庭でできる不妊症の体質改善に使うお灸のツボについて説明させて頂きます。
まずは、不妊症を含む婦人科疾患で最も用いられるツボ「三陰交」について説明致します。
東洋医学では血液の病態を大別すると二つ挙げられ、三陰交のツボは血液の病態の治療にも良く使われます。
血虚=体を養う血液が不足している状態。症状としては貧血、顔色が青白い、こむら返りが起こりやすい、月経血の量が少ないなど。
血瘀=体の中に巡らなくなった汚れた血がたまった状態。症状としては、刺痛(刺すような痛み)月経血にレバー状の塊が混じるなど。
三陰交というツボの名前の由来は、『人体に流れる12本の経絡のうち肝・脾・腎の3本の経絡が交わるところ』という意味で、この3つの経絡は精・血液との関連が深く、肝は血液を溜め、脾は血液を作り、腎は生殖器と関係していて妊娠に最も重要と考えられております。
三陰交のツボの位置は内踝(うちくるぶし)の頂点から指4本分上で、骨(脛骨)の後ろ(踵側)がツボの位置になります。ツボの位置は同じ患者さんでも日によって多少上下するので、しっかり指4本分上と決めるよりも、大体指4本分上を押して痛みが有るところ、もしくは少し凹んでいる所をツボと捉えると良いと思います(*^▽^*)
正確には、瘀血の方は左右の三陰交を押してより痛い方にお灸をし、血虚体質の方は左右の三陰交でより凹んでいる側にお灸をされると良いですが、分からなければ両方ともやっても問題ございません(-_☆)
(血虚の状態だと血液の流れが悪くなり、血虚が原因で瘀血を生じる血虚血瘀という病態もございます)
三陰交は良く使われるツボではありますが、人それぞれ不妊症の原因は違うので適したツボは異なってきます。
ご自身の身体の状態を正確に把握したい方は、不妊治療を行っている鍼灸院を受診してご相談してみても良いかと思います。
動画でもご紹介しておりますので、詳しくはこちらのブログをご覧ください☆
・三陰交の場所 | 練馬区平和台のコンチェルト鍼灸院
当院は練馬区早宮にございますので、有楽町線の平和台・氷川台から徒歩でもお越しいただけます。駐車場のご用意もございますが、車でお越しの方はご予約の際に駐車場の空き状況をご確認くださいm(__)m
2014
28Nov
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