本日ご紹介する「太溪=たいけい」は、五臓六腑の「腎」の原穴という重要なツボです!
原穴とは何かというと、身体を流れる12の経絡で最も重要と考えられているツボで、臓腑の原気が巡り留まるところとされております。
そして腎は生殖器との関係が深い臓器で、原因不明の不妊症、男性のEDなどは腎の問題の傾向が多いので、そのような症状にも太溪を頻繁に用います。(他の臓腑の問題が顕著であれば、そちらを優先します)
このツボは私は個人的に大好きなツボなのですが、その理由は非常に使い勝手がよいためです。
というのも、東洋医学は身体の各臓腑のバランスを取り調和させることを良しとする医学なのですが、こと腎に関していえば「腎に実なし」といって、腎の機能はいくら補ってもマイナスに働かないと考えられているからです。
そして何より太溪が好きな理由は・・・鍼を刺しても痛みが少ないツボだからです!
私は痛いのが大嫌いなので、患者さんにも痛みの少ない施術を提供したいと考えておりますので(*ノωノ)
続いて、ツボの場所ですが、内踝(うちくるぶし)の頂点とアキレス腱の間で一番凹んだところとなります。
言葉だけでも比較的わかりやすい場所ですが、一応写真を撮りましたので参考までご覧くださいませ。
白いシールは目印の内踝で、黄色いシールが太溪です♪
当院の患者さんで、足の冷えが強かったり腎機能が低下していると思われる患者さんにはこのツボにご自宅でお灸をして頂いております。
体質改善をご希望の方には是非お灸を行っていただきたいツボなので、一日一回で構いませんので生活にお灸を取り入れてみてください(*^^*)
2015
21Mar