本日は、過去に海外で報告された不妊鍼灸のデータを読み直します。
不妊症に対する鍼灸施術の効果など、当院のHPでも多数ご紹介しておりますので、ご興味のある方は当院HPより「不妊鍼灸の新聞記事」のページをご覧ください。
以下、当院HPより抜粋
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(2006年オーストラリアからの報告)
体外受精の228例に鍼治療を3回行い、hMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後に鍼を行なった。鍼治療を行わないグループでは23%、鍼施術を行ったグループでは31%の妊娠率で、有意差はなかったが、鍼治療を行ったグループの妊娠率が高くなった。
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具体的な条件はわからないので、私個人の想像も加えて話を進めますが、採卵直後も鍼治療を行っているところを見ると、採卵周期での新鮮胚移植を行って評価したと考えられます。
他の新聞記事でも報告されておりますが、移植の着床率を高めるには、移植の前24時間以内での鍼灸施術で着床率が高まると報告されておりますので採卵直後では早すぎ、内膜の状態を改善するにしてもこのタイミングでは少し遅いです。
そのため、「hMG(排卵誘発剤)注射への反応を良くする効果があるか」という比較試験と考えると、『hMG(排卵誘発剤)注射の効果を引き出し卵子の質を改善する作用が多少ある』ととらえることが出来ます。
そのため、当院では移植の前後やご夫婦でタイミングを計る日だけでなく、採卵前の不妊症の体質改善の鍼灸施術をお勧めしております。
体外受精や人工授精にかかる費用を考えると、定期的に鍼灸施術を受けて体質を改善することが結果として節約につながりますので、立地的に通える方は一度ご検討ください(*^^*)
採卵できた数・胚盤胞まで成長する確率・胚盤胞のグレードなど、その他のデータがあれば更に鍼灸の効果が視覚化出来るので、今後もこのようなデータが具体的に報告されることを期待しております(‘-^*)/
ご質問・ご相談などは遠慮なくメールください( ^^) _U~~
2015
22Mar