本日はピロリ菌と胃癌に関してがテーマですが、なぜにこのテーマかというと・・・。
ここ数日、嫁と子供が嫁の実家に帰っているため、晩御飯は両親の家で食べてます。
食卓に並ぶ食事はいつもどおりなのですが、酒が大好きな我が父がなぜか連日お酒を飲んでいないので尋ねると、区の健康診断でピロリ菌が見つかり除菌しているためお酒を飲めないとのこと( ̄□ ̄;)!!
さて、そのピロリ菌ですが胃の中で生息できる細菌で胃癌や胃炎の原因とされているので、胃癌の罹患者数を減らすために2013年よりピロリ菌の除菌も健康保険が適応となりました。
しかし、この除菌に関しては医師の中でも否定的な意見が多く、その理由としては下記の2点が挙げられます。
・ピロリ菌が胃酸の逆流を抑制しているのに、除菌することで逆流性食道炎を発症してそこから食道がんを発症するリスクが上昇する。
・ピロリ菌が原因で発症する胃癌は悪性度の低い分化型の癌なので、予防することの費用対効果を鑑みるとデメリットが上回る。
反対派の意見は上記の内容ですが、補足すると、胃癌よりも食道がんは予後(今後の見通し)が悪いので、予後の良い胃がんのリスクを減らすために予後の悪い食道がんのリスクを上昇させる予防はナンセンスですヽ(;´Д`)ノ
話は我が家の親父様に戻りますが、普段はお酒を飲みすぎだから飲むなと言っても止めないくせに、止めちゃいけない理由でお酒を止めていたとは・・・ヽ(;´ω`)ノ
ちなみに、逆流性食道炎や胃酸過多で胸焼けがするという患者さんには鍼灸施術の適応疾患となります。
逆に胃の働きが低下して胃酸の分泌が少なく、食欲不振で胃がもたれる方にも鍼灸は効果があります!
鍼灸は体の機能を正常化する作用があるので、胃酸が出すぎていれば胃酸を抑え、胃酸が足りなければ胃酸の分泌を促すという何とも都合のよい働きを行ってくれます。(当然、適切なツボを使わないと何の効果も表れず・・・鍼灸は効果がないって悲しい結果になります。)
2015
28Mar