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練馬区平和台(副都心線、有楽町線)のコンチェルトはりきゅう院、院長の松浦聡です(*’▽’)
本日は、ピアノ演奏と指圧・マッサージの共通点について書かせていただこうかと思います。
ピアノとマッサージのどちらも行ったことがない方も多いと思いますが、この二つの共通点って聞かれて何か思いつきますか?
ピアノは鍵盤を押せば音が出て、マッサージでは筋肉を押すことで筋緊張をとったり血流改善をはかります。
つまりどちらも鍵盤の押し方、筋肉の押しかたが重要と思いませんか?・・・ところがどっこい(笑)
たしかに鍵盤を押す打鍵の方法は重要ですし、指圧の初心者はひたすら筋肉を押すことで指づくりから始まります。
しかし、最近受けたピアノのレッスンで、打鍵した後で鍵盤から指を離す『離鍵(りけん)』の時に、鍵盤やハンマーの戻ってくるアクション・反発力を感じ取り、脱力しながら離鍵すると、今よりも音と音だけでなく音楽的にもつながって、柔らかい音でレガートが可能になると指導いただきました。
もちろん、ダンパーペダル(ピアノ足元の右側のペダル)を使えば物理的に音と音はつながりますが、録音した自分の演奏を聞くと、音の粒がバラバラだったり音色の硬さが原因で音楽的にはつながっていませんでした。
長いことピアノの練習に取り組んできて、自分の音の硬さであったり、上手い人の演奏と比べて音楽的につながらない原因は何なのか疑問に思いつつ半ばあきらめていたのですが、この離鍵の方法は普段から指圧を行う私にとってはとても腑に落ちました。
つづいて指圧・マッサージですが、指圧では親指を使って筋肉を押すとき施術者自身の体重を親指に乗せることで筋肉を押します。この時に指や腕の力をメインに使って指圧すると、刺すような鋭いマッサージになりやすく、受け手がもまれ弱い人だと「もみ返し」の症状が出て、筋肉が硬くなったり痛みが出てしまったりします。
*マッサージが大好きな方だと鋭いマッサージでも気持ち良いようですが、筋肉の繊細なコントロールが必要なミュージシャンやアスリートの方は、鋭いマッサージを受けて筋肉が硬くなり、フォーカルジストニアやイップスのきっかけになってしまう方もいらっしゃるのでお気を付けください!!
筋肉を押した後で圧力を抜いていくときに、自分自身の体重移動とあわせて患者さんの筋肉の反発力も使って圧を抜いていきます。
そして、指にかかった圧を100%抜ききらずに、少しだけ筋肉を押した状態のまま次のポイントに指圧する親指をずらしていくのですが、こうすることであたりの柔らかい気持ち良いマッサージになります。
イメージとしては、ギュ~ッと圧が入ってス~ッと圧が抜けていく感じが良いマッサージに近く、瞬間的にギュッと押してパッと離すのは雑なマッサージになりやすく筋緊張は抜けにくいです!
ちなみに、ピアノの先生に教わった練習方法ですが、スケールや3度の和音を連続で上行するときに、手関節の動きを使って柔らかい音でレガートするという基礎練習。
めちゃくちゃ地味で楽しくはないですが、これが自由にできるようになれば、更に自分のピアノの音色が柔らかくなり、曲の表現の幅も広がると実感できております( ..)φメモメモ