久しぶりに不育症関連のブログを書かせていただきます。
中国からの報告ですが、空腹時の血中ビタミン濃度を測定して、反復流産患者さんが不足しているビタミンを特定しております。
情報ソースはこちら、リプロダクションクリニック 北宅先生のブログです。
https://ameblo.jp/koetaro/entry-12867454151.html?frm_src=favoritemail
今回の研究結果で不足していたビタミンですが、B5,B6,B9の3種類でした。
ビタミンB9(葉酸)は妊活している方なら基本的にサプリで摂られているので、他の2種類のビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6(ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン)について書いていきます。
まずはビタミンB5(パントテン酸)ですが、パントテンはギリシャ語で「至る所に存在する、広くどこにでもある」という意味で、様々な食品に含まれているためこの名前が付けられたそうです。
なので、普通の食生活を送っていれば一日の摂取目安量5mgに対して不足しないようですが、この研究では反復流産患者さんの血液検査で不足が認められています!
不足しないためにどのような食材を多く摂ればよいかというと、肉・魚・豆・乳製品・キノコ類から摂取できて、レバーは特に多く含まれているようです。
鉄分の補給も必要な方はレバーで良いと思いますが、レバーが苦手な方は納豆なども効率よく摂取できるようです。
ちなみに、不足すると頭痛や神経麻痺など生じるとのことですが、様々な食材に含まれているビタミンということからも、普通の食生活が出来ている方はそこまで欠乏することは考えにくいと思います。
続いて、ピリドキシンやピリドキサールなど、本来はそれぞれ違った働きをしますが、ひっくるめてビタミンB6について。
働きとしては、赤血球生産の促進やアミノ酸の代謝、神経伝達物質の生産補助物質でもあります。
特に女性では、エストロゲンの代謝にもかかわり、PMS(月経前症候群)の症状を改善する目的や、妊娠中の悪阻を軽減する作用があるとも言われております。
不足しないためにどのような食材を多く摂ればよいかというと、ビタミンB5と同様にレバーなどには多く含まれていて、赤身肉や魚などからも必要量の接種は容易にできそうです。
主食の玄米にも含まれているので、個人的には白米食の方は玄米食に切り替えたほうが良いと思います。
フィチン酸など玄米を問題視するような情報サイトもありますが、個人的にはメリットがデメリットを上回っていると考えています。
過去ブログでも取り上げているので、ご興味ある方は下記タイトルからご覧くださいませ!
・玄米食で不妊症対策しましょう♪
・酵素玄米雑炊
さて、ここまで書いてきて、B5,B6ともに、普通の食生活をしていれば不足しなさそうなのに、ビタミン不足から流産している?
恐らくですが、悪阻から食生活が偏ってしまったことも原因の一つかと思います。
ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、摂りすぎても身体に残らず尿として排泄されてしまいます。
妊娠前に身体に貯蔵は出来ませんし、悪阻が始まってしまうと栄養摂取も満足に行えない可能性もあります。
妊娠初期の悪阻予防にマルチビタミンが有効という論文もありますし、今回紹介したビタミンB6単体でも悪阻軽減作用があるので、流産経験者は特に妊活段階からマルチビタミンの接種を検討しても良いかと思います。
もちろん、流産の原因はビタミン欠乏だけでなく、赤血球が多すぎたり、血小板や血液凝固因子などさまざまなので、血行障害を改善するためにも鍼灸施術の併用はお勧めです♪
ずっとブログをお休みしていましたが、登山ブログを書いたせいか、なんとなくブログのモチベーションが上がってきた気がします!
もしかしたら続くかもしれませんので、もしよければまたブログを見に来てくださいませm(__)m