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音楽家のフォーカルジストニア(職業性ジストニア)を専門的に診ている、練馬区平和台のコンチェルトはりきゅう院 院長の松浦聡です。
本日はドラム奏者の右足バスドラムのフォーカルジストニア(音楽家の職業性ジストニア)症例です。
症例の患者さんは、高校生のころにドラムを始めて、J-POPやロックなどをメインに演奏している方です。
ジストニアの症状が出始めたのは今から12~13年前で、音量を上げるために力んで叩くようになったことがきっかけと、ご自身で考えていらっしゃいました。
症状が出てから1年くらいでバンドの解散もあり、そこからは本格的な活動は行わず、左利き用セットで叩いたりしつつ、年に数回スタジオに集まるくらいになりました。
フォーカルジストニアの症状は、演奏活動を少なく抑えてからも変わらず、車の運転など、ドラム以外の動作では全く問題ありません。
さらにドラム演奏でも、踵を挙上して演奏するヒールアップでは症状が出て、踵をペダルに乗せて足関節を底屈させてペダルを踏むヒールダウンではある程度ごまかして演奏できるそうです。
症状としては、右足でバスドラムを叩くときに、下腿が外旋(足の指が外側を向く)してしまう不随意運動が生じて、ダブルなど細かいフレーズを叩こうとすると、足関節が固まって痙攣するような感覚になるそうです。
今回7月上旬に当鍼灸院にご相談いただいたのですが、施術を受けるきっかけになったのが、8月にライブがあるということでした。
動画掲載のご許可を頂いたので、初回施術前と週一ペースで6回施術を受けた後の演奏を続けてご覧くださいませ。
動画の変化はいかがだったでしょうか?
10年以上全く治らなかった症状が、一か月ちょっとの6回の施術でかなり軽減しているのは見て取れるかと思います。
しかし、ライブでは力みも生じやすく、個人練習と違って症状が出たら途中でペースダウンなども出来ないので、今回のライブは安心感のあるヒールダウンで行っていただきました。
曲の途中で症状が強くなった時にヒールアップからヒールダウンに切り替えると音量の調整などもバランスが悪くなるので、リハビリ段階では無理をせず、更に良くなってきたら短時間のライブや、セットリストの中の何曲かだけヒールアップで叩くとか、リハビリ方法を提案していきたいと思います。
音楽家の演奏時のお悩みでしたら、まずは一度コンチェルトはりきゅう院にご相談くださいませ♪
ご自身のお悩みと似たような症状の方の症例動画も掲載されているかもしれませんので、お悩みの方は下記リンク先よりご確認くださいませ♪
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