練馬区平和台 コンチェルト鍼灸院の松浦です(^v^)
本日は不妊症の体質改善シリーズとして、東洋医学で言うところの「瘀血(おけつ)」についてご説明致しますヾ(@°▽°@)ノ
さて「瘀血」ですが、注射器もなければ血液検査など当然ない時代にどのように汚れた血液が体内を流れているかを確認したかというと、昔の医師は手首の脈の流れ方や舌の裏の静脈を診て確認しておりました。
現在も東洋医学的な診察を行う鍼灸師は脈や舌の状態を重要視します。
脈の状態では濇脈(しょくみゃく)と言って、言葉で説明しづらいですが・・・振って飲むゼリー状の缶ジュースを5~6回振ってストローで飲むような感じで、ジュルジュルっと流れが悪い感じです・・・普段から脈を触っていないと脈診は難しいのでご参考までに(;´▽`A“
続いて、舌の裏の静脈が怒張(膨れあがっている)しているのを瘀血と捉えて、舌の色が全体的に青黒いような場合は、冷えや瘀血の状態とも捉えます。
女性特有の所見としては、生理の出血にレバー状の塊が混じっていたり、PMS(月経前症候群)で刺すような痛みがあるのも瘀血の所見として考えます。
ただし、月経前症候群(PMS)の痛みが有っても必ず瘀血とは限りません。気滞と言って、身体の気の流れが悪いタイプの方もPMSの症状は現れます。
また、瘀血が有るとしても、その方の体質改善に一番重要なのが瘀血の処置とは限りません。
なぜかというと、瘀血をなくす努力をしても、瘀血を生み出している原因を改善しなければまた同じ状態に戻ってしまうからです。(実際は瘀血をなくすことで元の原因が改善されることもあるのでケースバイケースではあります!)
ちなみに、西洋医学的な婦人科疾患の病名だと月経前症候群(PMS)、月経困難症、チョコレート嚢胞(チョコレート嚢腫)、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮がん、卵巣癌などと診断された方も瘀血と捉えられるような症状が多く現れます。
ということで、瘀血を改善するツボの一つ「血海」をご紹介いたします。
取穴方法は、膝のお皿の内側上端から指3本分ほど上に上がったところで、押して痛いところとなります。
白いシールが膝のお皿の内側上端で、黄色が「血海」となります。
家庭でできるお灸を使うのも良いですし、お風呂で軽めのマッサージなど行うのも良いです!
ちなみに、テーマは「瘀血=おけつ」としましたが、血瘀という表現も有ります。
使い分け方は、「瘀血」は汚れた血の物質そのものを表し、体質や状態を表す場合正しくは血瘀となります。
使い分けると分かりづらくなるので、このブログでは一般的に良く使われる瘀血で統一させていただきましたm(__)m